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山下澄人・私小説?「しんせかい」のあらすじと芥川賞作家の出身・経歴

2017/01/26

第156回芥川賞に
山下澄人(やました・すみと)さんの
「しんせかい」が決定しました。

受賞作の「しんせかい」はどんな内容でしょう?

また、作家としてはちょっと変わった経歴の
山下澄人さんについても調べてみました。

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「しんせかい」のあらすじ

19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!

引用:新潮社

「先生」が主宰する、「演劇や脚本を学べる場」にやってきた山下スミトの日々。

引用:ベストセラーズインタビュー

という内容。

「しんせかい」というタイトルと
どう関わってくるのかも含め、
気になる内容です。

この小説、
山下さん自身の「私小説」では?
と言われていますが、
それには、山下さんの経歴が関係しています。

山下澄人の経歴

1966年1月25日生

兵庫県神戸市出身

神戸市立神戸商業高等学校卒業
(現・神戸市立六甲アイランド高校)

富良野塾(倉本聰主催)・二期生

劇団FICTION主宰

野間文芸新人賞受賞:「緑のさる」

芥川賞候補:「ギッちょん」「砂漠ダンス」

三島由紀夫賞候補:「鳥の会議」

山下さんは、あの「北の国から」の
倉本聰さんが主宰していたことで
知られている「富良野塾」の二期生なんですね。
(富良野塾は2010年閉鎖)

「しんせかい」は私小説?

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「しんせかい」の主人公の名前、
そして北にある演劇を学ぶ場、
と、これは「しんせかい」が
私小説と思われるのも無理はありません。

「しんせかい」の中に出てくる
エピソードについては実際のことも
架空のことも入り混じっており、
山下さんいわく

 何をもって「私小説」と呼ぶかにもよりますが、僕としては私小説と呼んでもらってもいいし、そうでなく読んでもらってもいいし、気にしていないです。

とのこと。

主人公スミトが北の「谷」を
目指したきっかけとして、
間違って家に配達されてきた
新聞に書かれていた、
塾の募集記事を見たこと、と
ありますが、これは山下さん自身が
富良野塾に入った動機と同じだそうです。
ドラマチックというか運命的ですね。

富良野塾を2年で卒業し、
自分の劇団を立ち上げるまでに
10年ほどかかっており、
二十代はほぼまるまる
「売れない役者(本人談)」として
アルバイトで生活をたてて
過ごしていたそうです。

画像引用元:ベストセラーズインタビュー

そういうと、夢を追う熱い若者
かと思いきや、本人いわく
「主体性をもってなにかをしたことがない」
そうで、
「あるとしたら、富良野塾に入った時だけ」。

劇団立ち上げも最初は
他の人がやろうといった話に
乗ったら、言い出した本人が
やめてしまい、成り行きで代表に、
ということだそうです。

どことなくつかみどころのない
雰囲気ながら不思議な魅力の山下さん。
今までにないタイプの芥川賞作家かもしれません。

「元気で長生き」が今後の抱負という
山下澄人さんの「しんせかい」も
ほかの作品も読んでみたいと思いました。

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